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家から出られず不安…コロナ感染した大学生が感動した“本気サポート”とは

コラム

 新型コロナウイルスやインフルエンザなど、感染症に苦しむ方が増えている昨今。新型コロナウイルスに関しては重症化している方はもちろんですが、無症状でも不安な気持ちを抱えながら自宅で過ごす方もたくさんいます。今回は、新型コロナウイルスに感染した男性が触れた人の優しさを紹介します。

友情

※画像はイメージです

1人暮らしでコロナに感染…

 とある地方から上京して1人暮らしをしながら、関東の大学に通っている平山昌幸さん(仮名・21歳)は、大学生活のほとんどがリモート授業で大学には月に数回行く程度。友人とも直接顔を合わせる機会は少なく友人と過ごす時間も多くありませんでした。そんな平山さんは、大学の授業が終わった後に自宅近くの居酒屋でアルバイトをしてるのですが……。

「あるときバイト先の先輩が発熱などの症状でバイトを休んだんです。その後にコロナに感染していると連絡があり、すぐに先輩と同じ時間帯に働いていた社員やアルバイト全員、抗原検査をするよう言われました。僕もその1人だったのですが、普段と体調も変わらないと、安心していたらまさかの陽性で……

 無症状ながら新型コロナウイルスに感染してしまった平山さん。幸いリモート授業なので大学の出欠に問題はありませんでしたが、自宅療養を命じられアルバイトはおろか、自宅から出ることもできなくなってしまいました。

不安と恐怖で友人に思わずLINE

 無症状であることから、いつもどおりの生活ができていた平山さんでしたが、もともと自炊をしないため、家にあまり食料がありませんでした。気を利かせたアルバイト先の居酒屋が多少の食料を渡してくれましたが、後は自治体からの食料配送を待つしかありません。

食料の申込みはしていたんですが、すぐには来ないので不安でした。ネットとかで始めは無症状でも途中から悪化したという情報もあったので、どんどん怖くなってきてしまって。療養3日目でなんかこう、不安と恐怖でわーっとなってしまって、近くに住んでいる大学の友人にLINEで弱音を吐いたんです」

LINE

※画像は取材を元に編集部とライターにて作成(以下同じ)

 大学にはコロナ感染について報告したものの、療養期間中に大学に行く予定がなかったため友人にはとくに伝えていなかったという平山さん。感染して療養したことを伝えると、友人のFさんは心配する言葉をたくさんかけてくれました。それだけでもだいぶ落ち着いた平山さんでしたが、しばらくするとFさんから改めてLINEが届きます。

「LINEには『玄関の外にお届け物です』と書かれていて、ドアを開けてみたら袋いっぱいにレトルト食品とか冷凍食品とかが詰まった袋が置かれていたんです。しかも中には『お大事に!』って書かれたメモまで添えられていて、恥ずかしながら見た瞬間に号泣してしまいました」

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