ペットの金魚が徐々に小さくなるミステリー。意外な真相に思わずびっくり
ペットがいたからこそ感じられた思いやり
金魚の様子がおかしい原因は、意外なところで明らかになりました。
「母が留守の時間帯に、普段部屋に籠りっぱなしだった高校3年生の弟が水槽の近くで怪しい動きをしていました。不審に思い近づいてみると、なんとペットショップで買ってきた金魚を水槽に入れていたんです」
どうやら、金魚が弱って死んでしまったところを発見し、代わりに似た金魚を近くのペットショップで調達してきたところだったようです。
「聞くところによると、今回が3回目らしく、弟は母が悲しまないように隠れて金魚を調達していたみたいです」
早死にの原因を究明してまた飼いたい
思春期であまり家族とコミュニケーションをとっていなかった弟が、母が金魚に愛着を持って育てていることを知り、彼なりに気を遣ってくれていたことがなによりも嬉しかったんだとか。
「結局、金魚はまた死んでしまいましたが、金魚を飼ったことで弟の優しさに気づけたので、素敵なきっかけを作ってくれたと感じています」
ペットの存在は、癒しでもあり、時に緩衝材にとなってくれるもの。金魚のおかげでより家族の絆が強くなったという山口さん。また機会があれば飼いたいと思っているそうですが、その前に早死にの原因を究明する必要がありそうですね。
<TEXT/萩ゆう イラスト/本田しずまる>
-[動物・ペットの忘れられない話]-
12