ライオンの口臭ケア“NONIO”、売上好調の背景に「予想外だったパンデミック」
SDGsやサスティナブルを絡めた価値
今後さらなるブランドの発展が期待できるNONIO。事業拡大に向けた青写真はどのように描いているのだろうか。
「今までは若年層の価値観に寄り添い、ブランドを成長させてきましたが、近年ではサスティナブルやSDGsの関心が非常に高まっているので、これからはこうした社会課題や環境問題に寄与できるような取り組みも行っていく予定です。ただ、あくまでサスティナブルは手段なので、若年層にとっての本質をしっかりと分析していかないといけない。
SDGs意識の急速な浸透に、義務感や責務を抱いている若者も多いため、それをどうポジティブに変換し、社会にも還元できるかを今まさに議論しているところです。アートプロジェクトにサスティナブルな要素を検討したりと、創意工夫しながらブランド価値を提案していきたいです」
若年層をターゲットに、売り上げを伸ばしてきたNONIO。無論、持続可能な社会の実現は一筋縄ではいかないものの、こうしたアクションが積み重なっていくことで、一歩ずつ実現へと近づいていくのではないだろうか。
<取材・文・撮影/古田島大介>