本当に男性も育休が取れる?法改正で「育児休業」の何が変わるのかイチから解説
やはり会社や周囲へ気を遣うが…
男性の皆さんには、本来は堂々と胸を張って育児休業を取得して欲しいところです。が、やはり会社や周囲へ気を遣うもの。そんな時、円滑に制度を利用するために考えられる気遣いポイントをあげてみました。
① パートナーの妊娠がわかったら、出産・育児の計画を話し合い、育児休業を取得するのであればできるだけ早期に会社に申し出る。
出産の時期は仕事の繁忙時期を配慮することはできません。早い時期から申し出て準備期間をとりましょう。
② 必要に応じて休業中の就業も検討する。
育児休業中はしっかりと休んで育児に専念することが原則ですが、10月からの産後パパ育休の期間は労働者が希望すれば就業することができます。周囲とよく相談をして、必要であれば産後パパ育休中に仕事をする日を(できる限り抑えて)設けることも考えられます(会社が一方的に就業を求めることはできません)。
この仕組みを上手に活用することで、周囲との連携やコミュニケーションが良好に保たれることが期待できます。ただ、産後パパ育休中の就業を認めるかは会社ごとの判断となり、労使協定を結んでいるなど、いくつか条件があります。必ずしもこの仕組みを活用できるとは限りませんのでご留意ください。
利用する制度について理解を深める
③ 育児休業制度についてしっかりと理解する。
育児(介護)休業制度は、休業の時期、所定外労働の制限、短時間勤務など多岐にわたり、非常に複雑で分かりにくい制度です。とはいえ、自分がこれから利用する制度について勉強し、理解を深めることにより、数日、数か月、あるいはそれ以上先の自身の働き方を知っておくことができます。
それにより仕事上の調整はもちろん、「これからこのようになりますのでよろしくお願いします」など周囲と円滑なやり取りが進むのではないでしょうか。