時代に取り残された「危ない組織」の特徴。ベストセラー研究者が教える3つの変革行動
数字を上げたいなら関係性から始めよ
そんな社員のやる気を鼓舞する組織の秘訣は「急がば回れ」。数字の前に関係性から始めることだ。
「機械は正しい入力をすれば正しい結果を出しますが、ヒトは違います。心があるからです。無理に数字を求めるのではなく、対話で関係性を深めること。
何でも話せる安心できる場が育まれれば、多様な視点から価値あるアイデアが生まれ、自発的な行動を促し、結果(数字)に結びつく。関係性を起点とした“成功循環モデル”を回すことで、持続的な成果が生み出されます。結果(数字)は、その循環の産物なのです」
組織内の関係性を育むポイント
組織内の関係性を育む上で、“強がりの仮面を外す”ことと“意味の共有”がポイントとも。
「管理職やベテラン社員を含む、多くのリーダーは“強くあるべき”という思い込みを持っています。それを捨て、自然体の自分をさらけ出す勇気を持つこと。自ら率先して仮面を外し、人間らしさを取り戻す。
そして、『この仕事は社会にとってどんな意義があるのか?』を情熱を持って伝えること。意味と希望を伝え、みんながそれを腹落ちさせることで、メンバーの意識が『しなくちゃ』という義務感から『したい』という意欲へと変わっていきます」