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時代に取り残された「危ない組織」の特徴。ベストセラー研究者が教える3つの変革行動

学び

 働き方改革、コロナ禍でのテレワークやDXの急速な浸透、SDGsや社会貢献etc. ビジネスを取り巻く環境が激変するなかで、会社のあり方にも変化が求められている。これまで「セーフ」だった組織文化も、気づけば「アウト」に。そんな「危ない会社」で個人に何ができるかをプロフェッショナルがアドバイス。あなたの会社は、大丈夫か?

リーダー ビジネス

※画像はイメージです(以下、同じ)

リーダーでなくても、組織を変えることはできる

 急激な変化に対応できず、時代に取り残される会社のなかで、個人に何ができるのか。新たな時代の組織を論じた話題書『だから僕たちは、組織を変えていける 』の著者・斉藤徹氏@toru_saito)に、今後の組織や社員のあるべき姿を聞いた。

「まず、日本の組織は、失われたエンゲージメント(熱意・主体性)を取り戻すことが重要です。1980年代の日本的経営は、そのエンゲージメントの高さから世界の注目の的でした。

 しかし、2017年の調査データでは、日本は世界で最下位レベルに転落。最大の理由は、終身雇用で培われた家族的な文化に、強引に成果主義を導入したこと。結果、社内のコミュニティが分断され、職場から熱意や主体性、助けあいといった人間性が失われてしまいました」

21世紀の組織の働き方とは?

[危ない会社]の特徴

 このような働き方は、20世紀の工業社会では通用したが、21世紀の組織では通用しない。

「情報が主役となった21世紀の知識社会では、アイデアとチームワークが重視される。価値を生む源泉は、カネやモノではなくヒトになったのです。組織に人間性を取り戻すための第一歩は、職場で失っていた大切なもの、自分らしさ(自然体、ホールネス)を取り戻すことから始まります」

だから僕たちは、組織を変えていける

だから僕たちは、組織を変えていける

世界の経営学、組織論、リーダー論によって解き明かされる、たったひとりから組織を変えていくための超実践的メソッド

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