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不動産利回り15%も狙える!2世帯をつなげた「ニコイチ物件」成功の鍵

コラム

 コロナ禍で空室が目立つワンルームマンション。窮状を文字通り打ち壊すべく、大胆にも2つのワンルームをリフォームでつなげた「ニコイチ物件」が脚光を浴びている!

不動産

※画像はイメージです

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築浅高単価の狭小物件で、解約が止まらない

 単身向け物件の反響が振るわない。いまだコロナ禍の出口が見えないため、供給過多の状況が続いているのだ。賃貸仲介「家チャンス」を運営する不動産インフルエンサーの「かずお君」@kazuo57)氏は現状をこう語る。

「1月の単身向け賃貸の問い合わせは、前年比で1~3割減といった状況です。コロナ第6波で大学ではオンライン授業継続だし、飲食のバイトを失い実家に戻る若者もいる。さらに法人の転勤取りやめや住宅手当削減、借り上げ社宅の解約も地味に効いています。7か月連続で東京都が転出超過というのも納得の状況。

 特に不調なのが築浅高単価の狭小物件で、解約が止まらない。しかも一度空くとなかなか埋まらないためオーナーは仲介手数料に加え、多額の広告料を追加報酬で支払い空室解消を狙ったり、家賃の値下げも検討しています」

 特にトイレ、バスルーム、洗面台が一緒になっている3点ユニットの狭小1R(ワンルーム)は不人気の代名詞だ。

供給過剰の狭小1R ニコイチリノベで挽回

 そんななか、大胆な策を打って迎え撃つ者もいる。都内在住の不動産投資家、トーマス高島氏は2018年に購入した1R8世帯からなる平成2年築の鉄骨物件で、2世帯をつなげて1世帯にする「ニコイチリノベーション」を実行した。その狙いをこう語る。

ニコイチリノベ

トーマス高島氏のニコイチ物件/BEFORE

「板橋区にあるこの物件は、帝京医大からほど近い立地なのですが、敬遠されがちな3点ユニットバスに加えて居室面積も狭い。裕福な環境で育った今時の医大生に見向きもされないスペックでした。そこで水回りのセパレート工事と同時に2室をつなげて30㎡の1LDKに変更するニコイチリノベを建築士に依頼しました

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