「クレしん」野原ひろしの年収は高嶺の花?ますます貧しくなる日本の問題点
実際に転職して初めて気づくことも
実際に転職しなかったとしても「必要になったらいつでも転職できる」と感じられていることは今の会社で働く上でも安心感をもつことができます。これは常時転職活動を行う大きなメリットだと思っています。
ただし、スカウトをもらったり、転職エージェントから評価をされても内定がもらえるわけではありませんし、内定をもらって実際に転職したら思ったほど活躍できないということもありえます。転職は何回も繰り返すわけにもいかないのでリスクヘッジの手段として十分と言い難いのが現実です。
1つの収入源に依存している限り、その収入源がうまくいかなければ大きなダメージを受けてしまうということに変わりはないからです。引っ越しを何回かされた人であればイメージが湧きやすいと思いますが、引っ越しも、転職も実際に行ってみて初めて気づくことは少なくありません。
プチ転職としての副業
人生防衛手段の2つ目はプチ転職としての副業です。副業というと本業で足りない分の収入を補うためにやるものといったイメージがある方が多いと思いますが、副業にはそれ以上に「いつでも辞められる別の仕事」という意味もあります。
今の仕事とは別の仕事をやってみて、その仕事が自分に合っているのかを確かめるのです。こういう目的で副業をするなら無収入でも意味があります。人材各社がやっている社会人インターンサービスを使っても良いと思いますし、地方自治体やNPOなどが斡旋する「プロボノ」に取り組んでみてもいいでしょう。
相性が良いことを先に確かめた上で、転職するほうが失敗する確率を下げることができます。もちろん、一般的な意味での副業で稼げるのであればそれでも十分に意味があります。本業より稼げるのであれば副業のほうを本業にすることも選択肢のひとつです。引っ越しの例で言えばセカンドハウスを借りるイメージでしょうか。実際に住んでみて良さを確認できてから引っ越したほうが安全といえるでしょう。