ITバブル崩壊の再来もありえる。話題のレバナス商品は稼げるのか
ナスダック100急落で悲鳴の声が…
前述のとおり今年1月、ナスダック100は20%近く急降下。この際、多くのレバナス民は含み損という名の深い傷を負った。レバナス系YouTuberとして1000万円をレバナスに投じる谷口総志氏が話す。
「レバナスバブルに便乗してレバナスを煽る人が急増したんです。大半が安易なテクニカル分析や決算分析をもとに明るい未来だけを描く人。それに乗っかって高値摑みした人も多いのでは」
「ピーク時には資産全体で400万円ほど減少。レバナス関連では125万円のマイナスになりました。ただ、今は積み立て初期なので下落してくれたほうが嬉しい。最初に安く買えれば後のリターンも大きくなるから」(みね部長氏)
プロは長期投資向きではない
投資歴20年以上のみね部長は急落にも冷静だが、悲痛な叫びをあげるレバナス民も多数いた。
「350万も減ったよ~、もうオシマイだ~」との叫びや、200万円以上を損切りした投資家による「レバナス損切りの傷を癒やすため温泉へ(癒えない)」などのツイートが溢れている。一方で金融のプロからは以前からレバナスに対して懐疑的な意見が漏れていた。
「長期投資向きの商品とは思えません。右肩上がりの相場ではレバレッジの威力でレバナスは指数の上昇率以上に増えますが、金融庁のHPでも警告されている『減価』というデメリットがあり、レンジ相場では指数が横ばいでも基準価額が逓減する特徴があります。
またレバナスは指数連動の先物で運用しますから、その取引コストが『見えないコスト』になる。長期保有になるほど、見えないコストが効いてきます」(西原氏)