「スーパードライ」発売36年で初フルリニューアルのワケを直撃。辛口への誤解も
厳しい言葉こそ、自分を一番成長させる
時代の変遷とともに移り変わる顧客のニーズと向き合い、再出発を切ったスーパードライ。最後に若い読者へのメッセージを、松橋氏に聞いた。
「自分の過去を振り返ると、上司や取引先の方からの厳しい言葉ほど、自分を成長させてくれたと感じます。また、上手くいかないとき、悩んだとき、結果が出ないとき。もちろん今の私も、ものすごく大きなプレッシャーの中にいますが、プレッシャーさえも楽しむつもりで取り組んでいます。
今は皆さん、テレワークも多くなり、相手の言葉の真意が分からず1人で思い悩むこともあるかもしれません。でも、あえて厳しいことをいうのは、期待しているからこそです。相手の言葉の真意に心を向け、それを糧にして成長して欲しいですね」
一見、ネガティブに思える状況や逆境をもポジティブに受け止め、自分の糧にする。ストレスフルで変化の激しい時代を生き抜くためには、大切かもしれない。時代の変化を捉え、自ら変革への一歩を踏み出したアサヒビールと、新しく生まれ変わったスーパードライのさらなる発展に期待したい。
<取材・文/緑川アイラ>