お酌の無限ループでトイレ直行…鹿児島“結婚式のしきたり”に戸惑った
一見、同じ結婚式でもご祝儀ではなく会費制の北海道、派手婚が主流の東海地方、出席者が数百人の大規模ウエディングになることも多い沖縄など地域によって特色がいろいろとあります。ゆえにそうした文化を知らない地元以外の人は、その違いに戸惑うことも多いようです。
福岡出身の斎藤陵介さん(仮名・31歳)は関西の大学を卒業後、地元福岡に本社のある企業に入社。九州各地に支店や営業所を持っており、入社後に配属されたのは鹿児島。
披露宴が始まる前から芋焼酎で酒盛り
赴任中、職場の先輩の披露宴に出席したそうですが、今まで彼が参加した結婚式とはちょっとスタイルが違ったようです。
「ホテルの大広間で行われた披露宴で、それ自体は特に変わった感じはしませんでした。ただ、始まる前から出席者たちが芋焼酎で酒盛りしていたんです。
鹿児島だから芋焼酎っていうのは理解できますが、まだ乾杯の音頭すら取ってないのにいいのかなって。それまで参加した式ではこんな初っ端から飲む人なんていませんでしたし、そこは面食らいましたね」
お酌の無限ループに絶望
斎藤さんは上司や同僚らと4人で出席していましたが、新郎の叔父と名乗る男性が挨拶。「さっ、どうぞ」と空のコップに芋焼酎を注がれたといいます。
「お酒は苦手だったんですけど、こんなおめでたい席で断るのは失礼じゃないですか。だから、礼儀として一口だけ飲むつもりでした。ところが、その後もいろいろと話しかけてくるし、『グイッといっちゃってください』とか言ってくる。
無理矢理飲ませようとしたわけじゃなさそうですが、その状況だと飲んだフリでごまかすこともできません。気合いでなんとか飲み干したら満面の笑みで『もう一杯どうぞ』ですからね。
披露宴の前からこんな調子のため、無事に乗り切れるか不安しかなかったです(苦笑)」