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「雪かき交代制」のマンション。住人が汗だくで作業して苦しんだ結果…

コラム

 全国的に例年以上の大雪に見舞われている2021~2022年シーズンの冬。雪害やそれに伴う除雪作業で公共交通機関の大幅な遅れ、運休なども頻発し、通勤・通学にも大きな支障をきたしています。

大雪

画像はイメージです(以下同じ)

 でも、雪国で生活する人たちにとってそれ以上に大変なのが自宅の雪かき。大雪になると一気に数十センチも積もるため、1日に何度も大きなスコップを持っての除雪作業をしなければなりません。

マンション住民が交替で除雪

 札幌市内に住む菅谷幸雄さん(仮名・31歳)の自宅はマンションですが、玄関口とゴミステーション周辺の除雪は住民の当番制。期間は1週間で1か月半に1度、自分の当番が回ってきます。

「名称こそ『○○マンション』になってますが、エレベーターもないし、建物の構造自体は団地と一緒。各階2戸ごとに階段が設置されているため、出入口が多いんです。しかも、空き家もあるので当番が回ってくるペースも多い。どの住民もシーズンに2~3回は除雪当番を担当することになっています

 ちなみに今シーズン最初の当番は、1月2日からの1週間。北海道の日本海側は、年末から年明け三が日にかけて大雪となり、正月休みの後半は除雪で終わったとか

出勤前と帰宅後にも雪かき

除雪

「ほかの住民の方が出入りする場所なので真っ暗なうちに早起きして1回目の雪かき。でも、日中かなり積もるため、夜に2回目の雪かき。雪がまったく降らなければ雪かきをしなくて済みますが、私が当番の週はほぼ毎日降っていました(苦笑)」

 雪をスコップで何十回とすくい、近くの雪捨て場まで運ぶのはなかなかの重労働。正月休みの間はまだ休日だからよかったですが、仕事がある日も出勤前と帰宅した後に作業をしなければなりません。それに除雪が必要なのは共用スペースの出入り口だけではなかったそうです。

「駐車場です。こっちは当番制ではなく自分の駐車スペースだけでいいのですが、雪が降ったまま放置しておくと1日で雪に埋もれてしまうんです。自動車通勤なので仕方ないとはいえ、毎朝雪かきをするのはやっぱり面倒ですね」

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