ニチレイ、「本格炒め炒飯」で30億円かけたハイリスクな投資に挑んだワケ
冷凍売り場の中で存在感を高めたい
「本格炒め炒飯は、自信を持って完成度の高い商品だと言える一方、プロの料理人がお店で作る出来たての炒飯には及ばないので、さらなる品質の向上を目指すためにも改善できる要素を洗い出し、そのギャップを埋めていけるよう尽力していきます。
また20年以上、冷凍炒飯カテゴリ―でNo.1を維持していますが、まだ食べたことがないお客様も多いと感じていますので、今後もプロモーションを展開しながらお客様への認知度を上げていきたいです。冷凍売り場の中で、もっとお客様の目に留まるよう、看板商品の本格炒め炒飯以外にも米飯カテゴリーを広げて訴求していければと考えています」
冷凍食品全体の需要が高まるなか、冷凍炒飯もさまざまな種類の商品が出てくるかもしれない。冷凍食品コーナーのさらなる充実が期待できることだろう。
<取材・文・撮影/古田島大介>
■ 冷凍炒飯カテゴリ―の売上No.1……冷凍調理・炒飯カテゴリー販売金額(累計)インテージSRI(2001年3月~2021年2月)
■ 年間売上世界No.1……最大の冷凍炒飯ブランド(最新年間売上 対象年度:2020年)