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中国製ゲームが市場の3割を独占…日本と逆転した「中国ゲーム開発」の脅威

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話題の中国ゲーム『昭和米国物語』

中国製ゲーム

 2021年1月、SNSで大きな話題になった中国製ゲームがある。NEKCOMGamesが開発中のアクションRPG『昭和米国物語』だ

 舞台は「昭和66年」。日本は経済力を武器にアメリカを経済的かつ文化的に植民地にしたという設定だ。大事MANブラザーズバンドの「それが大事」を主題歌に使用したPR動画には、随所に日本語や昭和時代のアイテムがちりばめられ、不思議な世界観となっている。

 和服を着た自由の女神像や、「ネオ横浜」と書き換えられたハリウッドのサイン。ビデオデッキや縁日のラムネ、ファンシーな花柄の魔法瓶など、ディテールにも相当こだわっているようだ。

日本のゲーム好きからの評価は高い

中国製ゲーム

なんとゲーム内には「例のプール」も登場!

 今回、同社のCEOである羅翔宇氏に話を聞くことができた。

「どのような題材が世界中のユーザーにウケるかを考え、たどり着いたのが日本とアメリカのポップカルチャー。両者をミックスさせ、中国人開発者の視点を取り入れて開発しました。私も含め、1980~1990年代に生まれた中国人は、日本の漫画やドラマ、ゲームの影響を受けてきました。記憶の中にある日本のポップカルチャーを取り入れ、アメリカが日本文化に支配されたら面白い切り口になるのではないかと考えたのです」

 日本文化にスポットを当てながらも、日本人は関与していない。動画に出てくる日本語も同社の社員が翻訳したという。それでも日本のゲーム好きからの評価は高く、「日本人から評価されてうれしい」と話す羅氏。リリース時期は未定だが、大ヒットの予感だ。

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