販売日本一、物件時価13億円の大家が教える「失敗しないマンション投資」
コロナ禍で将来の生活に対する不安から、資産形成の手段として不動産投資に関心を持つ人が増加傾向にあるようです。とはいえ、ふつうのビジネスパーソンがいきなり不動産投資に手を出すのはリスクも心配なところ。
そんな不動産投資に伴う疑問を1年にワンルームマンション387戸を販売、日本で1番マンションを売り、自らも投資物件89戸、時価およそ13億円分を所有するマンション大家でもある株式会社エイマックス代表取締役・天田浩平氏が解決します。
天田氏は、超低金利時代のいちばん手堅い投資は「中古ワンルームマンション投資」と言いきります。プロとしての知識と経験にもとづき、守り続けている「マンション投資の基本」や、「ルール」について、著書『マンション投資の「ルール」は私が教えます』(講談社ビーシー)より紹介します(以下、天野氏寄稿)。
手頃で始めやすい物件は…?
不動産投資とひとくちに言っても、新築や中古のワンルームマンション、ファミリー向けマンション、店舗、戸建て、1棟丸ごとまでさまざまなタイプの物件があります。
どの不動産投資でもしっかりと運用している方はいるでしょうから、一概に否定はしません。そのうえでリスクがもっとも少なく、値段が手頃で始めやすいのは中古ワンルームマンションです。
その利回りも魅力のひとつです。ここでいう利回りとは、投資物件から得られる収益率のことです。
運用に失敗しているケースが1例もない
具体的には、年間家賃収入から年間の管理費と修繕積立金、管理委託手数料(賃貸管理代行費)を引き、物件購入価格で割って算出した実質利回りで、投資判断を行う重要な目安となります(以下の数式です)。
〈年間家賃収入-年間管理費-年間修繕積立金-年間管理委託手数料〉÷物件価格×100
中古ワンルームマンションの実質利回りは、東京都心部では4%前後のものが多く、購入資金をローン(金利1.5~2%前後)で手当てしても、その差額が収益となるからです。
私が今まで販売し、また、みずから購入してきた国内の投資用マンションで、運用に失敗しているケースが1例もないのは、区分所有のもの、1棟物件も含めて、東京都心部の中古物件にこだわってきたからだと言えます。