前澤友作氏創業の「養育費保証サービス」めぐり係争。“日本一稼ぐ弁護士”を相手に双方の主張は
ちいさな一歩は新規申し込みを停止
山口氏はさらに続けて、「逆に一歩社の違法性を問ういい機会だと思っている。いつまでも養育費不払いの問題が解決せず、(ネット上に)時間とお金を無駄にしたという声も上がっている。これらのことだけでなく匿名でも福永弁護士の多くの言動を批判する人はたくさんいるが、訴えられることを恐れて表に出て来られない人も多い。だから実名でやれる自分が戦う」と決意を述べた。
会見について、「bizSPA!フレッシュ」編集部の取材に応じた福永氏側はメールにて「本件は山口氏からひとり親支援法律事務所への業務妨害の事案です。山口氏の行為が、弊所にとって威力を用いて不正に業務を妨害したと言えるかが唯一の争点です。小さな一歩は直接関係がないです。単に小さな一歩の名前を出せばマスコミが飛びつくぐらいに考えているのだろうと思います」とコメント。
また、「小さな一歩が弁護士法違反である根拠は一切ありません。本件で小さな一歩が弁護士法違反であると認定される可能性は微塵もありません」とも述べている。ちなみに一歩社は現在、この問題とは無関係だが新規申し込みを停止している。
そもそも民間による養育費保証サービスは法整備が追い付いていない現状もあって課題が多かった。そこにきて一歩社は、“あの前澤社長”の肝入りで、養育費を肩代わりして回収代行をおこなうということで、多くの一人親の期待を背負ってスタートしたはずだった。
一旦は小休止し、著名弁護士と手を組み直して再出発するにあたって妨害を除こうと一歩踏み出した矢先、今回の争いに直面した形だ。双方の戦い方も含め、今後どのような議論を呼ぶのかも、注目していきたい。
<TEXT/黒猫ドラネコ 「bizSPA!フレッシュ」編集部>