コロナ婚はなぜ起こる?「20代の結婚」で失敗しない3つのポイント
この2年近いコロナ禍の間に「コロナ離婚」というワードをよく耳にしました。また筆者は仕事柄、20代や30代の若い人に「コロナ婚」が増えた、という話も聞きます。実際はコロナの影響で結婚も離婚も件数としては増えていないのですが、もしかしたらこれから増えてゆくのかもしれませんね。
今回は、このようなコロナ禍での離婚と婚姻の事象から、20代の結婚で失敗しないためのポイントについて考えてみたいと思います。
コロナ禍で離婚数と結婚数は?
まず、コロナ禍で離婚数と結婚数がどう変化したか、厚生労働省の「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況」の統計情報を見てみます。見るのは、人口動態総覧の年次推移の部分です。
【婚姻数(前年比)】【離婚件数(前年比)】
2017年(平成29年) 606,952(▲2.3%)/212,296(▲2.1%)
2018年(平成30年) 586,481(▲3.4%)/208,333(▲2.0%)
2019年(令和元年) 599,007(1.0%)/208,496(1.0%)
2020年(令和2年) 525,507(▲12.3%)/193,253(▲7.3%)
コロナが日本で流行り始めたのは2020年の1月くらいからですので、それまでの流れから考えます。2019年に婚姻が増えているのはいわゆる「令和婚」ブームがあったためです。また、2019年はそれまでずっと減少傾向だった離婚件数も微増しているので、実は密かに「令和離婚」なるブームもあったのかもしれません。
2020年は婚姻数、離婚件数とも減っていますが、ここは明らかにコロナの影響でしょう。人に会いにくくなったり、挙式ができないなどの理由で婚姻数が減ったのでしょう。離婚についても裁判所の稼働が減り、離婚調停などの手続きに支障が出ていましたから、「離婚できない」という状況が生まれていたと思われます。
3割以上が「結婚への関心が高まった」
しかし、内閣府が2020年6月21日に調査した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では、20・30歳代の独身者の3割以上が、感染症拡大前に比べて「結婚への関心が高まった」と回答しています。
また、それ以降の定期的な調査によると、特に緊急事態宣言が終わる前後(第1回:2020/4/7~5/25、第2~3回:2021/1/8~9/30)で、結婚への関心が高まっていることが分かります。
前述の婚姻数の統計数字からは、2020年に「結婚したくてもできなかった」人の割合は全体の10%程度と思われます。ですので、そういった単身者が増えたことを加味しても、コロナによって「結婚への関心が高まった」人が増えた、のは事実のようです。