「ポケモンカード」プロゲーマー24歳が選んだ道。生活困窮で激やせ!の過去も
世の中でいう「フツウ」とは一般的に、これまでの日本人の生活様式や常識だとされていたことを中心に語られることが多く、息苦しさを感じる人も少なくありません。「ポケモンカードゲーム」は、同名ゲームを題材に1996年から発売されているトレーディングカードゲーム。ここ数年はプレーヤー数も増加し、抽選に当たらないと参加できない大型公式大会の参加人数は1400人にものぼります。
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現在、そのプロゲーマーとして活躍し、日本代表として2022年にロンドンでおこなわれる世界大会への出場権を獲得しているシマダダイチ氏(24歳・@kawahitosi)もその1人。毎朝同じ時間に起きることや同時に2つのことをこなすのが難しい性質であると自覚し、苦しみ、悩んだ時期もあったと言います。
その活躍とともに、「フツウ」ではないと悩む人の気持ちや苦しみが少しでもやわらぐことにつながるなら、と過去の苦しみや葛藤についても語ってくれました。
華々しい功績と裕福ではない生活
――シマダさんは、ポケモンカードゲームのプロゲーマーとして活躍されていますね? これまでの経歴など、教えてください。
シマダダイチ(以下、シマダ):チャンピオンズリーグ2019新潟優勝(2018年12月2日開催)とチャンピオンズリーグ2020東京優勝(2019年9月22日開催)に、2回日本一になりました。
――2回も日本一になるのは珍しいことなのでは?
シマダ:そうですね。なかなかないみたいです。2019年には、日本代表としてワシントンD.C.で開催された世界大会に出場させていただき、第3期ポケカ四天王にも選ばれました。本格的にポケカのプロゲーマーを目指しはじめたのは、まだ学生だった2020年春頃からです。
食べていくだけで結構カツカツ
――チャンピオンズリーグでは2019年に新潟優勝、2020年には東京優勝も果たしていますし、2018年12月には日韓交流戦の招待選手として活躍。2021年にも日本代表として世界大会に出場予定だったとか?
シマダ:2021年の世界大会はコロナの影響で延期になったので、2022年にロンドンで開催予定の世界大会に日本代表として出場予定です。
――華々しい経歴ですね。不躾ですが、収入も相当あるのでは?
シマダ:いえいえ、すごく波がありますし、食べていくだけで結構カツカツ。キツイです。多い月では40万円ぐらいありますが、少ない月では14万円ほど。多い月の収入は、僕が開設していて現在の収入源のひとつでもあるYouTubeの機材などに充てているため、すぐになくなってしまいます。