ムダなATM手数料で100万円ロス!?手数料で損しない銀行3選
2.「SBJ銀行」セブンとイオンATMは完全無料
聞きなれない名前かもしれませんが、SBJ銀行も隠れたオススメ銀行。SBJ銀行は韓国の大手銀行である新韓銀行の日本法人です。
海外の銀行と聞くと身構えてしまいますが、他の銀行同様に預金保証の対象となっているので心配することはないでしょう。SBJ銀行も東京スター銀行のように、煩雑なランク上げを行う必要なく、コンビニATMと振り込み手数料が無料になるのが嬉しい点です。
コンビニATMの引き出しは、セブンイレブンとイオン銀行のATMなら、なんと手数料が完全無料。また、ファミリーマートのE-netATMも月10回まで無料です。ゆうちょ銀行とみずほ銀行のATMも月3回まで無料と、かなり充実した内容。ただし、ローソンのATMでは取り扱いそのものがないため、切羽詰まった状況では不便に感じるかもしれません。
そして他行への振り込み手数料は、インターネットバンキングを使えば月8回まで無料。9回目以降も1回216円と、良心的です。振り込みを多くする人はSBJ銀行を検討してみてもいいかもしれませんね。
また、SBJ銀行にはSBJプレミアムクラブというランク制度が導入されており、預金額やローン、海外送金などの額・回数に応じてポイントが貯まり、それに応じたランクが自動で決定されます。シルバーランク以上だとATM手数料・振込手数料ともに完全無料となるのですが、最低のブロンズランクですら330万円以上の普通預金が必要になり、シルバーランクにするためには500万円以上の預金が必要と、ハードルは高いです。長期的な目標として頑張りましょう。
3.「新生銀行」プリペイド発行で
最後は、24時間365日、コンビニATMの手数料無料を謳っていた新生銀行です。
残念ながら今年10月17日からはシステムが変更となり、「新生ステップアッププログラム」のステージが、通常ランクの「新生スタンダード」の場合は1回108円となってしまいました。
しかし、ステージがゴールド以上であれば、この特典を10月からも享受することができ、振込手数料も月5回までは無料(ゴールドランクの場合、5回目以降は206円)になります。これより上のプラチナランクであれば、振込手数料は月10回まで無料ですが、残念ながら預金が2000万円以上必要なので達成は難しいでしょう。ゴールドランクを現実的に維持するためにはどうすればいいか、見ていきましょう。
ゴールドランクを得るためには、普通預金の平均残高が月200万円以上であることが必須。不可能ではないですが、若干ハードルは高いです。しかし、新生銀行の発行するプリペイドカード「GAICA」を発行し、1万円以上の入金を行えば、2か月後のランクがゴールドとなります。
外貨チャージが可能なFlex機能付きカードであれば、プリペイドカードの残高は口座へ無料で払い戻せるため、チャージ→払い出しを繰り返せば実質無料でゴールドランクを維持できますが、手間はかかります。コンビニATMを月10回以上利用したい方以外は、先述の東京スター銀行かSBJ銀行でいいかもしれません……。
調べた結果、煩雑な手続きや作業なく、容易に手数料を無料にできるのは、これら3つの銀行でした。銀行の切り替えは面倒な作業ですが、一度でも行ってしまえば、ずっとお得に利用できます。40年後の100万円のためにも、いまだにムダな手数料を払っている切り替えることをおすすめします。
<TEXT/山野祐介>