年始に出社したくない「正月病」の原因は?深夜番組のダラダラ視聴はNG
社会人にとっては数少ない大型連休となる年末年始は、やはりテンションが上がります。特に今年は自粛期間明けということもあり、新年会や友人・知人との飲み会など予定がいくつも入っている人も多いはず。
しかし、正月明けに初出社するタイミングは、身体がダルくて仕方がなく、気分も落ちたりしませんか? GW明けにもテンションが下がるのですが、それよりも明らかに重い感じがするこの症状。調べてみたところ「正月病」と呼ばれるこの時期ならではのものなのだとか。
今回は、医療法人さくらライフグループ代表の中田賢一郎先生に、正月病が起きる原因や改善策、予防策について聞きました。
身体がダルい“正月病”の正体は?
中田先生によると、正月病が起きる原因は「年末年始特有の生活リズムの乱れ」にあるといいます。
「年末年始は仕事が忙しかったり、イベントが多かったりで自律神経のリズムが崩れやすいこと、また睡眠時間が短くなり、ストレスが溜まりやすいことが原因にあげられます。
そしてその状態で、飲み会やイベントが重なる正月休みを過ごすことで、さらに自律神経のリズムが狂い、“正月病”のような症状が起きるのです」
睡眠不足が原因でストレスが蓄積
ここでいう「自律神経のリズム」とは、交感神経と副交感神経が働くリズムとのこと。ではなぜ、このリズムが狂ってしまうのでしょう?
「ざっくりと言えば、交感神経は心身を活発にさせ、副交感神経は心身を落ち着かせてリラックスさせる働きがあります。この両者が働くリズムが大事です。
人間は誰もが日常生活の中でストレスを受け、それが蓄積されていきます。眠ることで解消できるのですが、睡眠不足が続くと自ずとストレスが解消されなくなります。
そのため、本来は落ち着いていた時間である夜中に騒いだり、活力のある午前中にまったり寝てしまっているとバランスを崩しやすくなるのです」