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ジャイアンかよ…オレ様上司の家族旅行にかり出され、悲惨な結果に

学び

「部下は上司に徹底服従」「可愛がられるためにも、普段から上司を立てろ」

上司

※画像はイメージです

 時代錯誤もはなはだしい上司からのこんな命令。しかし、現代でも一部の企業では当然のようにまかり通っているそうです。

 都内の広告代理店に勤務する斉藤祐志さん(仮名・26歳)も、ジャイアンのような“オレ様上司”の傍若無人ぶりに毎日キリキリと胃を痛めています。

「『俺を見て、仕事の技や姿勢を目で盗め』が口ぐせの上司がいるんですが、偉そうにしているだけで、ぶっちゃけずば抜けて仕事ができるわけじゃない。バブル世代のノリというか、プライドだけはめちゃくちゃ高くて、すべてを根性論や人情でなんとかできると思い込んでいるんです……。

 毎日当たり前のようにランチや飲みに誘われるし、部下が嫌々付いていっているのにも気が付かないで、勢いでなんでも解決できる!というタイプ。しかも誘ったくせに10円単位までワリカンなんですよ」

「お前から盗めるものなんて何もねえんだよ!」

 上司に飲み会に誘われるとどうしても断りづらいもの。

 斉藤さんの上司も、仕方なく参加している部下たちの心情を一切気にすることなく、「人望のあるオレ、超カッケエ!」「俺は人気者」と、一人で勘違いをしまくっているとか。

「さらに厄介なのが、『俺に可愛がってもらいたければ、公私ともに尽くせ』『仕事関係なく俺から何かを盗め』というスタンスを執拗に押しつけてくるところ。

 休みの日も急に呼び出されて、上司の家族旅行やバーベキューに強制参加させられたり。その都度『ホラ、俺から何かを盗むチャンスだぞ!』ってうっとうしいくらい話しかけてくるんです」

「お前から盗めるものといったら、『そういう行動を取ったら部下に嫌われるんだな』って、“反面教師”のところしかねーよ……」と力なく呟く斉藤さん。

 上司からなにかを学ぶというよりも、やらされていることは奴隷や雑用係そのものです。

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