日本エレキテル連合、ブレイク前後の葛藤と尊敬する「爆笑問題」への憧れ
「ダメよ~、ダメダメ」で大ブレイク
――そんな矢先に、朱美ちゃんと細貝さんのキャラクターでブレイクした2人ですが、その当時ならではの苦労はありましたか?
中野:物理的なことで言うと、顔にテープを貼ったり白塗りにしたり、格好が辛かったです。女子トイレに入れば良いのか、男子トイレに入れば良いのか分からなかったり。
橋本:絶対、女子なんだけどね。
中野:あと、私たちはあのネタで世の中に出られると思ってなかったんです。老人が人形で孤独を紛らわす闇が深いネタなので、意外に社会派なんですよ(笑)。
橋本:こんなふうになると思わずに作ったネタだったので心の準備もできてないし、よく理解もできていないまま、「どうして流行ってるんだろう?」と思いながらやってました。
――当時を振り返ってみて、なぜブレイクしたと思いますか?
中野:珍しかったんだと思います。映えるし、構造をあまり理解されていなくても成立するネタなんだなって。本当にガチっと上手いこと言ったんだなと思います。
あくまで1つのキャラクター
――当時はあのキャラクターが好きではなくなってきたとおっしゃっていましたが、最近はどうでしょうか?
橋本:私は大好きです。嫌いになった時期があったんですね。
中野:あったかもしれない。病んでたんじゃない?
――ライブで爆破して殺したとか……
中野・橋本:あー!
中野:スケジュール帳を見たときに、こればかり求められるんだなと思って嫌になって、だいぶ早い段階で爆破して殺しました。朱美ちゃんと細貝さんは私たちのキャラクターのひとつであって、それだけで出たいわけじゃなかったので。でも、営業に行かないといけないので生き返らせました(笑)。