日本エレキテル連合、ブレイク前後の葛藤と尊敬する「爆笑問題」への憧れ
両親には内緒で芸人の道へ
橋本:隠すのがすごい大変そうでした。中野さんが一人暮らししている家に両親が来たときに、衣装のセーラー服とかね(笑)。必死に隠してたよね。
中野:夜のお仕事かな?って思われるし。
――結局、打ち明けるまでバレなかったんですか?
中野:バレなかったです。まさか、芸人になるなんてということもあるし。
――橋本さんはどうでしたか?
橋本:両親が養成所に入るお金を貸してくれました。お金を借りて入るっていうのもどうかと思うんですけど(笑)。
尊敬する爆笑問題を追って上京
――上京後はすぐにタイタンに所属されたんですよね。
中野:そうですね。絶対にタイタンに入りたいと思って上京したので、最初にタイタンのライブのオーディションを受けたんですけど、そこから割とすぐにお声掛けいただきました。
――タイタンに所属を決めたのはやはり爆笑問題のお2人への尊敬の気持ちからですか?
中野:もちろんです。やってることが全然違うので「嘘だろ!」と言われるんですけどね。太田(光)さんの言葉で嬉しかったのは、「どのネタも時事だよ」っておっしゃっていて。芸人が政治を切らないのはどういうことだみたいなことがあったときに、「どのネタも時事だし、きゃりーぱみゅぱみゅさんの『つけまつける』も時事だし」って言ってくださったときに、「そうなんです!」と思って。私たちは別にメッセージを込めるみたいな大層なことはやってないですけど、現象をやっているので、あの言葉は嬉しかったですね。
――他に印象的なことはありますか?
中野:事務所に太田さんより少し先輩の方がいるんですけど、その方が私たちのネタのダメ出しをしているのを聞きつけた太田さんが「お前が何なんだよ、あっち行けあっち行け」って。そして「良いか? 誰の言うことも聞くな。誰の言うことも聞かなくていいから」って言ってくださって。