“M-1王者”錦鯉が語る、人生の転機と4万円の白スーツ「周りの目が違う気がした」
恩返しをしたいという気持ち
――遅咲きのおふたりですが、若い世代に、中年以降はこんな楽しいことが待っているよと声をかけるなら?
渡辺:ないでしょ。
長谷川:僕なんかの場合は、お世話になった人たちがあまりにも多いので、今はその人たちに恩返しをしたいという気持ちですね。僕は本当に周りに恵まれていたので。
渡辺:償いでしょ。茶封筒にお金を入れて毎月まわっていかないとね。
――今はおふたりとも仕事に邁進ですね。
渡辺:そうですね。中年になったから楽しくなるといったものは正直ないんじゃないですかね。年齢とか関係ないですよ。もし楽しくないと感じている人がいたとして、無理やり楽しめばいいじゃんと思います。
成功するなら早いほうがいい
長谷川:この本を読んでいただければわかるんですけど、僕らを反面教師にしてもらえれば。とにかくダラダラやってきたせいで、結果、この歳になってようやく花開き始めたので。中年になると美味しいもの食べるにもそんなに量食べられないし、女の子と遊ぼうにも体力がない。マリンスポーツをしたくても膝が痛い。せっかくお金が入ってきてもね。成功するなら早いほうがいいです。
渡辺:それはあるな。早く成功するってのは大事なことかもしれない。
長谷川:今僕らの楽しみなんて温泉めぐりしかないですから。若いほうが女の子と遊んで美味しいもの食べていろんなことができる。経験するものも全部の自分への経験値になるし。
渡辺:早く成功すれば、次にやりたいこともまた早く見つかるし。まあ、この本を読んでもらえれば、おのずと早く成功したくなると思いますよ。
<取材・文・撮影/望月ふみ>