仮想空間はオンラインゲームだけじゃない。「メタバース」の普及で訪れる未来を予想
Microsoftも同様のサービスを展開
Microsoftも同様のサービスとして「Mesh for Microsoft Teams」を開発しています。2022年のサービス提供を目指しており、こちらもHorizon Workroomsと同様、仮想空間上でVRを通じたコミュニケーションがとれるようです。
同社が提供する各種オフィスソフトとも連携できるとみられ、今後に期待したいところです。ただし仕事のためにヘッドセットを付けるのはやや煩わしいと感じるかもしれません。軽量なVRゴーグル、眼鏡型ディスプレイといったハードの開発もメタバースの普及を左右するでしょう。
3)ショッピング:BEAMS店員がアバターが接客
ショッピングもメタバースが活用できる分野です。もちろんショッピングといってもアバター用のキャラクターを購入するのではなく、実世界で使う服や家具、雑貨類の購入を表します。「バーチャルマーケット(Vket)」はVR空間上で催される日本発の祭典です。
2018年から定期的に開催されており、7回目の「バーチャルマーケット2021」は2021年12月4~19日の期間で開催されました。秋葉原や渋谷を模した街や空想のワールドが展開され、企業や一般サークルがバーチャル店舗を出店しています。
アバター用の服やアイテムの販売、宣伝を目的とした店舗が多数を占めますが、アパレル大手の「BEAMS」はデジタル商品だけでなく限定のリアル商品を販売しました。アバターを通してスタッフが接客する場面も見られ、メタバースの未来が垣間見えます。
自作PCユーザーの間では有名な「玄人志向」もPCパーツ店を出店し、Vketを通じてリアル商品の販売を行いました。現段階では販売よりも宣伝を狙った出店が多く見られますが、Vketは回を重ねるごとに企業の出店数が増えており、メタバースが注目されていることが分かります。