年収1000万円超えを目指す転職のポイント。「日本版FIRE」実現にも知っておきたい
FIREを本気で目指したいなら年収を早く高めていく努力が欠かせません。社内の昇格昇給ルールに従ってキャリアアップを目指すのではスピードが遅すぎる、という人が次に考えるのは「転職」です。
「FIRE」とは十分な貯蓄と、投資による運用益で、早期退職を目指すムーブメントのことで、アメリカで誕生し、日本でも徐々に認知されつつあります。
話題の新刊『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者で、ファイナンシャルプランナーでもある山崎俊輔氏が解説します(以下、同書を一部編集の上、抜粋)。
転職は、大きく年収を増やすチャンス
ビジネス誌などが年に数回ほど、各企業の平均年収ランキングを公表しています。その会社の社員の平均年齢なども考える必要があるものの、「うちの会社よりかなり高い!」と思うことがあるはずです。
夏冬のボーナスの妥結状況などがニュースになると、これまた賞与額の多さに驚くことがあります。自分の会社では1カ月分ないし1.5カ月分のところ、3月分+X万円なんてニュースに書かれていたりします。そもそもの1カ月あたりの給与でも差があるわけですから、ボーナス総額を含めての年収では大差がつきます。
会社の規模や体力を考えると、あなたがどんなに優秀だとしてもこれ以上は払えないという限界があります。これはどうしようもないことで、平均賃金が高い会社に移ることは年収アップのまたとないチャンスになります。
転職を繰り返し、年収1000万円ケースも
また、一度高い年収で転職をすると、次の転職はその年収をベースに探せるようになります。わらしべ長者みたいなもので、未経験者からすれば信じられないことですが、転職を何度か繰り返して1000万円超えを実現するケースは実際にあります。
今の会社でこのままいても年収の伸びしろはない、あるいはすぐにはやってこない、と思えたなら転職活動をしてみましょう。
ただし、転職はあなたの能力が伴わない限り、簡単に内定が出るものではありません。今の仕事にも集中してスキルアップを図りつつ、良縁があればうまく流れに乗る、という姿勢でチャレンジをしてみてください。