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5万円以下で買える銘柄も…「地方のお宝株」6選。地銀、ホテルetc.

コラム

地元に強い「大手百貨店」は黒字浮上

 外食産業もダメージを受けた代表格だが、馬渕氏は「モバイルオーダーなどのIT化やテイクアウト、非接触会計などの業務改善を進める契機にもなった」と評価。とりわけ注目するのが、冷凍食品でコロナ禍を持ちこたえた、大阪府発祥の“大阪王将”を運営するイートアンドホールディングス(東京都品川区)だ。

 また、長年にわたって地元ファンに支えられているのも地方企業ならではの強み。馬渕氏が代表格として挙げるのが、阪急・阪神百貨店を展開するエイチ・ツー・オー リテイリング(大阪府大阪市)

「高齢の富裕層はネットで買い物はせず、なじみの百貨店で買う傾向があります。地元で信頼されている大手百貨店は需要が戻り、黒字浮上してきています」

資金力に余裕がある地銀もねらい目

ATM

経営難が指摘される地銀だが、融資先が多く地域経済が安定している地方の銀行は、ポテンシャルも高い

 その他、東京一極集中のあおりを食らうのが地域経済の担い手の地銀。それでも、企業再編で生き残りを図る企業には期待できる。

「横浜銀行が東日本銀行と経営統合したコンコルディア・フィナンシャルグループ(東京都中央区)は、貸し金残高が増加傾向で利益も出ています。ふくおかフィナンシャルグループ(福岡県福岡市)も資金力に余裕があり、ベンチャー投資に積極的ですね」(同)

 知名度のハンディは、裏を返せば投資家の手あかがつきにくいといえる。難局を耐え切った地方の雄たちのV字回復に期待がかかる。

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