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ラーメンを健康的に楽しむ秘訣を栄養士に聞く。ラーメンライスはNG、スープは残す

暮らし

スープを我慢することが大事

ラーメン

 ラーメンは「スープを飲まなければ低カロリー」という意見がありますが、これはどうなのでしょうか。

「ラーメンは決して低カロリーではありません。ただし、確かにカロリー表記にはスープの分も含まれているので、スープを飲むことを控えれば、カロリー摂取を多少抑えることができます。また、カロリー摂取に気を遣うならば、麺によく絡む濃厚スープや、スープが絡みやすいちぢれ麺はおススメできませんね

 やはり、「スープをどれくらい摂るか」によって、健康への影響が大きく変わってくるようです。健康に配慮しつつもラーメンは食べたい! というわがままを叶えるにあたって、スープをあまり飲まない事に加え、「麺に絡むスープ」「スープに絡む麺」をなるべく避けるという意識は役立ちそうです。

いちばん健康によくないラーメンは?

植村瑠美さん

植村瑠美さん

 中華そば、味噌、豚骨、塩といったなかで、いちばん健康によくないラーメンは何なのでしょうか。

どれも大きな違いはありません。店によってトッピング・スープの脂肪量・塩分量などが大きく異なるためです。例えば、【スープに背脂あり・なし】、【スープの濃厚さ(濃厚だと麺にからみやすいため、スープを残そうにも残せない)】、 【トッピング チャーシューの脂身が多いか、野菜のトッピングが茹で野菜か炒め野菜か】などで健康に良い、悪いが決まってくると考えます」

 なるほど。一概には言えないのですね。どのラーメン屋だったとしても、一つひとつのポイントを意識していくことが大切なようです。

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 今回は「ラーメンと健康」というテーマで、気になるいくつかのポイントについて、回答してもらいました。決してラーメンそのものが健康に悪い訳ではないです。

 ただし、ラーメンはつい食べる頻度が多くなったり、トッピングを過剰にしてしまったり、知らず知らずの内に摂取カロリーが大きくなったりということがありがち。気を付けて食べないと、栄養のバランスが崩れやすいメニューであるのは確かでしょう。

 飲み会の締めで食べる機会は減ったとはいえ、ラーメンがおいしい季節ではありますので、楽しく健康的な付き合いをして行くため、適度な自重を心がけていきましょう。

<取材・文/浅原浩>

【植村瑠美】
「疲れやすい」「集中力がない」というビジネスマンの悩みを5000人の食事指導から生み出した方法で解決する専門家。栄養ドリンクやサプリメントに手を伸ばしがちな人に対し、コンビニ食や外食中心でも取り組める食事の選び方をライフスタイルやスケジュールに合わせて提案する個別指導および企業研修を行っている
公式サイト:健康支援BonAppetit

働きながら副業でライター。元老舗出版社勤務。メタルと文鳥が大好きです

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