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「もうダメだ…」仕事のピンチから自分を救う“もしも思考”3つ

学び

面倒な仕事もはかどる「召し使い」テクニック

仕事

 次に、先ほどの「もしも」を応用した、面倒な仕事を片付ける方法です。面倒な仕事は“召し使い”に任せるのです。もちろん、実際には召し使いはいません。自分が自分の召し使いになったつもり、もしも召し使いだったらということで、面倒な仕事を片付けます

 何か面倒な仕事をやらなければならない時には、召し使いの自分に「これ、いくらならやってくれる?」と聞きます。召し使いの自分は、この金額ならやってもいいかなという値段を伝えます。たとえば「2時間で1万円ならやる」というふうに。

 それに対して、依頼者の自分は前金で支払います。召し使いの自分は、1万円を受け取って、仕事をします。もちろん、自分から自分に支払うので、プラスマイナス0円ですが、召し使いの自分はお金を受け取ったという前提で仕事をします。持ち合わせがなければ、ツケとして書いておきます。

「もしも」視点で仕事が前向きに

 召し使いは、できれば自分とは違うキャラクターにして、別人のように振る舞うとよいでしょう。クールなプロとして無言で働いても、陽気な助っ人として明るく働いてもよく、実際に自分が他人からその金額をもらい、信頼されて仕事をすることをイメージして働きます。

 不安な時やネガティブな時も、召し使いに代わってもらいます。召し使いの自分は、あくまでも仕事として請け負っている立場で、その任務を果たします。召し使い代を貯めておいて、褒美として何かに使うのもよいでしょう。

 不安な時やネガティブな時、視野が狭くなりすぎて、「もう何もできない」「何も選択肢はない」などと思いがちです。召し使いや先ほどの「もしも」視点などを駆使すれば、視野が拡がって前向きに仕事に取り組めるでしょう。

<TEXT/マネジメントコンサルタント 川嵜昌子>

マネジメントコンサルタント。長崎市生まれ。東京のベンチャー企業の創業期メンバーとして立ち上げに携わり、自社の急成長、東証一部上場という経験を得た後、独立。5000社以上の経営者に取材およびコンサルティングを行なう。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会参事。著書『自分をサクサク動かすセルフマネジメント』(総合科学出版)ほか

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