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成長できない企業の病とは?人気マーケターが教える「企業価値」の高め方

ビジネス

インスタグラムに移したら売上が4倍に

シゴトズキ

清水:そういうときは、どんなアドバイスをしてあげることが多いんですか?

菅原:基本的にいま、お客さんはオンラインで買ってくれるので企業がリアル店舗をオンラインに転換したり、家で使う商品に切り替えていくみたいなことはやっていますね。福岡のちっちゃいレザーバック屋さんはコミュニケーションの場所をInstagramに移しました。

 バッグは外で使うものなので、コロナ禍で売れないものと言われていましたが、蓋をあけてみると2020年でも売上が4倍くらい成長してましたね。

清水:でもやっぱり10倍に伸ばせる相談と伸ばせない相談というのはあるんですか?

菅原:僕の基本的な考え方として、企業は法人格と言ったりするくらいに、いわば「人」なんですよね。いろんな人が働いていますけど、その1人がすくすくと成長していけば10倍くらい成長すると思っています。

病さえ取り除けば会社は大きくなる

菅原:成長しない理由はきっと何か病があるからで、この病さえ取り除いてあげればちゃんと会社は大きくなるんだよという考え方。無理矢理10倍にしようと考えるのではなくて、いま出来ていないことや、やらなくてもよかったことなど伸びない原因である「病」を取り除いてあげれば、どんな会社でも伸びると感じています。

清水:いろんな方が相談に来ると思いますが、伸びる人に共通していることはあるんですか?

菅原:すぐに実行される方です。僕は基本的に経営者としか仕事をしないと決めているんですよね。なぜかと言うと、だいたい経営者の下に複数の部署があって、例えば営業の部署の方から相談があっても営業だけで解決できない問題がほとんどなんですよね。

 製造や人事にも手伝ってもらう必要があるのに、相談に来た営業の人は製造や人事の人に言えないんですよ。その点、経営者に話せば話が早い。責任が大きい人や権限を持っている人と仕事をするというのは僕のスタイルかもしれないですね。

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