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2万円超「高級インソール」の履き心地がすごい。年間1万足も売れるワケに納得

ビジネス

将来の健康な足腰への投資にも

足道楽

ビーズラボ取締役社長の三河尚氏

こうした背景から日本では、値段やデザイン、軽さや履きやすさが重視されています。店員も足の形状に合わせて靴をお勧めしてくれる方も少ないと思います。あとは、『きついと痛い』といったクレームを抑えるため、店員がワンサイズ大きなものを勧める印象も受けます。本当は緩いほうが足がズレて、膝や腰が悪化してしまうので良くないです」

 販売方法の違いもあり、日本では靴の選ばれ方が海外と大きく異なっている。むしろクロックスやビーチサンダルなどの薄い靴は、かえって足の体重を支えきれず、負担が大きくなってしまうのだとか。足道楽の調査によると、今では日本人の約7割が、足首が過剰に内側に倒れこむ「過回内(かかいない)」の状態にあるそうだ。

 若手会社員からすれば手が出しづらい値段ではあるが、インソールで靴がすり減りづらくなるメリットもある。三河氏によれば1年~1年半はもつそうなので、将来の健康な足腰への投資として、試しに1足買ってみても良いかもしれない。

<取材・文/佐藤隼秀>

1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬

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