完全合法で「キマれる」か?大麻成分からできる「CBD」のメリットを聞いた
ちかごろ、巷でよく耳にする「CBD」。大麻由来の合法成分で、ストレス解消の効果があり、関心を集めている。
実際、筆者の周りでも加熱式タバコのような「CBDベイプ」を吸っている若者が多い。ただ、なかに摂取することで「キマる」「トべる」という噂もあるが……。
真相を探るべく、CBD業界で国内最大手のエリクシノール株式会社広報の那奈なつみさんに話を聞いてみた。
海外ではヘンプとマリファナは別物
もともと那奈さんはオーガニックタウンといわれるオーストラリアでショップのディレクターをしていた。そこで、ヘンプ(大麻)製品の可能性や素晴らしさに気づき、エリクシノール日本法人の立ち上げから携わっている。
そもそもCBDとはどういう成分なのだろうか?
「カンナビジオールという大麻に含まれる成分の略称です。日本ではひとくくりに大麻というと違法な薬物のイメージがありますが、海外では産業用大麻のヘンプと、医療・嗜好用大麻のマリファナに法律によって区別され、品種も異なっています。弊社の製品はそのヘンプから抽出されるCBD成分を用いていて、日本では違法とされているTHC成分を含んでいません。海外ではTHCが認められている国もありますが、陶酔作用、いわゆるハイになる効果があるため日本では規制されています」
眠りが浅い人にも効くという
では、CBDは体にどのような効果があるのだろうか。那奈さんは「実は何もしなくとも人間の体の中でCBDと同じような働きを持つ生理活性物質がつくられている」と語る。
「内因性カンナビノイドといい、神経系を調節するはたらきがあります。しかし、ストレスや免疫の問題によってその調節機能がバランスを崩してしまうと、人は体や精神に不調を感じるようになります。それを間接的に補って本来の調子に戻すためのサポートにつながるのが、大麻由来のCBDということが海外の研究などでわかってきました」
もちろん、なかにはCBDの効果を感じられない人がいるとも。
「CBDは身体の揺らぎなどを整えるサポートになる栄養素です。体の調子が万全で、精神的な負荷もかかっていない人にとっては、効果はわかりにくいかもしれません。私たちのお客様の中では、睡眠の質を高めたい方が使用することが多いです。また、気持ちがモヤモヤしたり、仕事の合間のリフレッシュ習慣などで愛用される方も多くいらっしゃいます」