コロナ禍で「結婚式」が激変、お酒NGのケースも。招く・招かれる心構えは
緊急事態宣言が解除され、昨年以降、延期や検討を続けてきた結婚式、披露宴を開催するカップルが増えています。
新型コロナウイルスが流行し、4回にわたる緊急事態宣言によって、特に披露宴のスタイルが変化しました。まず、コロナ以前に最も多かった60~70人の披露宴は激減し、今は20人ぐらいの小規模な披露宴が目立つようになりました。会場では距離を離して着席、飛沫対策のパーテーションの設置にはじまり、写真撮影以外はマスクの着用が当たり前になりました。
1番変わったのは「新郎新婦の思い」
何よりも一番変わったのは、招待する新郎新婦の思いです。コロナ後に結婚式を予定していたカップルは、皆、コロナに翻弄されてきたといってもいいでしょう。
最近、私が担当したお二人も、当初は2020年の5月に挙式予定でした。5月を選んだのは新婦の好きな花が咲く季節だから。それが延期をくり返し、ようやく開催できたのは2021年の10月です。好きな花をブーケに使うこともあきらめ、招待状を何度も書き換えた結果、最初は紙だったものがウェブになりました。
実際、開催を諦めてしまう選択の方が簡単だったと思います。でも、この状況下でも実現したい、ぜひ祝っていただきたいという強い思いで決心したのです。さらに披露宴でクラスターを出してしまわないか、といった心配もあり、主役の2人はゲストに気を使う場面が増えました。
招待されたときの心構え3つ
ですから、出席するゲストも今までとは少し違った心構えが必要になると私は考えています。変えるべき部分は3つあります。
1つ目は参列するかしないかを自分で納得して決めることです。なぜなら、少人数だからこそ、全員が「本当に出席したい人たち」であるべきだからです。「そこまでして開催したのだから」と義務感で出席するのはやめましょう。
2つ目は出席に戸惑いがあるのなら、正直に伝えることです。今は招待状の返事も「出席」「欠席」だけでなく、理由を書いて断りやすくしているカップルが増えています。例えば家族に基礎疾患がある、妊娠中である、ワクチンを接種していないので出席に不安があるなどの理由は正直に書いた方がいいですし、書いても失礼には当たりません。
3つ目は当日、基本的には会場側の指示に従うということです。例えば会場入り口での検温が必要だったり、不織布マスクを指定されたりすることもあります。式場のスタッフも無事に宴会を終わらせるために今まで以上の緊張感を持って業務を行なっていますから、少し融通が効かないところもあるかもしれません。
万が一、検温がスムーズでなかったり、自分のファッションに合わせてマスクを選びたかったりしたとしても、そこは気持ちよく従いましょう。もちろん、会場側はプロフェッショナルであるべきですが、「無事に式を実現したい」という思いにゲストも寄り添ってほしいと思います。