西友とイオン「東西スーパーの歴史的な店」が閉店した深いわけ
老舗スーパーの閉店が相次ぐ理由
イオン東山二条店が入居するUR都市機構東山二条アパートパレス二条は近く解体され、京都市内に本社を置く不動産会社「近畿建物」によって再開発が行われることが決まっている。再開発後の建物にも商業機能が設けられるといい、イオンは再出店する方針を示している。新たな店舗の規模や業態は未定であるというが、再び「イオン東山二条店」の歴史が動き始めることになる可能性も高い。
また、西友高田馬場店が入居するUR都市機構戸塚三丁目市街地住宅も、近い将来建て替え等が検討されているという。西友広報部は再開発後の再出店などについては「お話できることはございません」としている。
URは今後もこうした団地再生事業を進める方針であるため、これから先も「半世紀ほど生き永らえた老舗スーパー」の閉店が進むことは確実だ。もちろん、スーパーマーケット以外も同様である。この先「団地の下にずっとある懐かしのあの店」が突然消えてしまうことはさらに増えるであろう。
耐震性の高い新しい町並みが生まれることは嬉しい反面、高度経済成長期を支えた「昭和の団地」や「昭和のお店」が消えてしまうのは少し淋しくもある。団地の下に思い出の店があるという人は、早いうちの訪問をオススメしたい。
<取材・文・撮影/藤井瑞起・若杉優貴(都市商業研究所)>
【参考】日本経済新聞・日経流通新聞/日経MJ