内々定21名の大量取り消し…“不動産テック企業”騒動から、就活生が学ぶべき教訓
社内評価より社外評価を大切に
企業側の身勝手な振る舞いに苦言を呈する一方、「苦境で得るものもあった」とShiraishiさんは自身の経験を前向きに捉えます。
「入社してすぐにリストラされた実体験は、今の自分形成にとても影響を与えていると思います。例えば大企業で出世のために、社外よりも社内評価を優先して働く人がいますが、それでは会社に裏切られたら積み上げてきたものは全てパーです。
社会人早々、会社に裏切られたからこそ、以降は常に社内の出世より社外の評価を意識して仕事を進めてきました。社外からの評価が高く信頼関係が形成されていれば、どこにいっても仕事が途切れることはありませんからね。社外の人との繋がりを常に意識してきたおかげで、独立後思わぬところから仕事が入って利益に繋がったことが何度もあります」
若いころの挫折が30代で実を結ぶ
社外評価を重視したことが、その後のスムーズな独立に繋がったとし、「さらに20代の働き方が大事だった」と、Shiraishiさんは付け加えます。
「『早く一人前にならないと、会社に裏切られた時に路頭に迷う』と危機感を持ったことで、20代の頃は楽をしようとせず、とにかくたくさんの仕事をしました。座ってるだけでお金をもらえるような楽な会社も世の中にはあるでしょうが、不動産業ではイレギュラーな取引が多いため、経験を積み、とにかくインプットとアウトプットの量を増やし実力を上げることに注力しました。
常に自分の実力を上げることを意識して仕事に取り組んだ努力が、30代で実を結び、中小企業では取り扱えないような不動産取引に携わってます」