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遊戯王、桃鉄、パワプロが好調のコナミ。盤石のゲーム事業でも残る“不安要素”

ビジネス

 コナミホールディングスは、単なるゲームメーカーではなくゲーセン機器やカジノ用機器を生産し、フィットネスやスイミングスクールなどのスポーツ施設も展開しています。

コナミ

©Nagahisa_Design

 しかし、コロナ禍ではゲーセンやフィットネスクラブの来客数が大幅に減少。コナミも業績悪化が予想されるところですが、全社業績はわずかに好調なようです。コナミの事業構造を見ながらコロナを乗り越えられた理由を探っていきます。

家庭用ゲーム、ゲーセンのKONAMI

 同社は1973年にコナミ工業株式会社として設立され、アミューズメント機器のメーカーとしてスタート。1980年代にはCPU搭載型の「国盗り合戦」を開発するほかPC用ゲームソフトにも参入し、ゲーム事業を主軸として事業を拡大します

 1990年代はパチンコ用の遊技機にも参入し、1994年にはスーパーファミコン向けに「実況パワフルプロ野球」シリーズの第1作目を発売しました。海外事業に関して1980年代から米国には進出していましたが、1990年代からは欧州向けも強化しました。

2000年代にスポーツクラブ事業に参入

コナミスポーツクラブ

コナミスポーツクラブ

 2000年代からは他事業にも進出します。PS2向けソフト「METAL GEAR SOLID 2」「プロ野球スピリッツ(プロスピ)」がヒットするも、ゲーム事業だけに注力するのではなく、子会社買収という形でスポーツクラブ事業にも参入しました

 2010年代からはハドソンの買収やモバイルゲームの強化、米国におけるカジノ事業の強化などを進め、現在に至ります。ちなみに同社はゲーセン向けの電子マネーを運営するなど、単にゲーム機を作るだけでなく運営という形で収益を得ています。

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