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フランクな友人を見下して大恥!“身だしなみ”で負けたプレゼン対決

コラム

 社会人になって身につけるべきマナーはたくさんあります。敬語やマナー、さらにはTPOに合わせた身だしなみも忘れてはいけません

身だしなみ 時計

※イメージです(以下同じ)

「時間や場所、ケースに合わせた格好や対応ができる人間になるということは、生きていくうえでとても大切なことですね」と語るのは、相田大翔さん(仮名・26歳)。フランクな友人を見下し、さらにTPOもわきまえずに行動したことで大恥をかき、初案件まで逃してしまった大翔さんに話を聞きました。

行きつけのバーで知り合った男性だが…

「一般企業に就職しましたが、なかなか重要な仕事を任せてもらえず不満が募り、起業しようと決めたんです。高校・大学と、かなり深くプログラミングを学んでいたこともあり、起業してもうまくやっていけるんじゃないかと思いあがっていました」

 その頃、いきつけのバーで仲良くなった年の近い男性Fに、仕事を辞めて起業しようと思っていることを伝えたのです。するとFも、ちょうど同じ業種での起業を考えていたと言い、「いっしょにやらないか?」と声をかけてくれました。

「でも、断ったんです。Fはすごく話しやすくてイイヤツ感が滲み出ていましたが、言動も身なりもフランクで、とてもいっしょに仕事をできるようなヤツじゃないと思っていました。スーツ姿なんて1度も見たことがなかったし、ヘン顔とかモノマネとか、初対面の人がいても平気でやっちゃうヤツでしたから。まぁ正直、見下していたんです」

知り合い同士で事業をプレゼン勝負

会議 プレゼン

 けれど、バーで話すには最高の相手。大翔さんは連日のようにバーへ行き、Fと起業や今後の目標について語り合いました。そんなある日、バーの常連で、何度か話したことのある会社経営者K田(57歳)が2人の起業の話に興味を持ち、話に混じってきたのです。

「それで、どちらかに会社のホームページなどを任せたいと話を持ち掛けてきました。正直、勝つのは俺だと思いました。Fとは毎日のように起業について話していたけれど、俺の話を興味深そうに聞いているだけで、Fの話は平凡な、一般的な内容のことばかりだったからです」

 Fも乗りきだったため、2人は、別日にK田が指定したレストランでプレゼンをすることになりました。普段からあまり身だしなみを気にしたことがなかった大翔さんは、K田が会社経営者には見えないフランクな言動や身なりの人だったこともあり、レストランがどのような店かも調べなかったのです

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