女優・奥山かずさ、27歳の魅力「グラドルらしさの要望には100%応えたい」
「抜け感」を大事にしたい
――室内のカットもわりと古びた畳の部屋とか、ちょっとレトロなロケーションが多いですね。
奥山:そうですね。私のグラビアではそういった場所を提案されることが多いんです。整えられた場所よりもちょっと、だいぶ抜け感があるというか(笑)。
――「抜け感」ですか(笑)。
奥山:よくいえば抜け感です。
――伊勢エビのはく製が飾られてる部屋でのカットが印象的でした。
奥山:あそこは行くまでの道も舗装されてない山を登った先にある建物で、謎の伊勢エビのはく製が飾ってあってちょっとシュールな感じでした。表紙のカットも実は公民館なんですよ。自由に使える共有スペースで、掲示板もあって地域のサークル活動のトーナメント表とかが書いてあって(笑)。そこから外を見ると海と山が広がっていて奄美らしいなと。
東京とは違う奄美の匂いで、非現実的な体験
――「薄紫の服を着て畳の上で横向きに座っている写真」がお気に入りとのことですが理由は?
奥山:そこが今回の中で一番気持ちが爆発したところなんですね。この薄紫の服を着ているシーンが。撮る前に「ここで1人で待っていて」と告げられて、部屋の中で10分くらい待たされて。そこでいろいろと考える時間があって、そのシチュエーションを含めてこの撮影が一番気にいってるんです。見てほしいし、大好きなカットですね。ちなみに、ここも公民館です。
――バックに写る折り畳まれた長机がものすごく公民館っぽいですね。
奥山:セットではないなというリアリティがありますよね(笑)。
――写真集を通して見た感想ですが、こちらまで匂いが感じられるような作品だと思いました。実際の現場の匂いはどんな感じでしたか?
奥山:もう、奄美スメルですよね! そこにちょっと昔の建物の匂いがマッチして非現実的なんですよ。同じ10分間待たされるにしても東京の10分とはぜんぜん違くて。五感で違うところにいるのを感じられたので、そういう気持ちも含めて表現できたと思います。