尼神インター渚、37歳で映画初主演。苦しかった時期を救ってくれた“先輩芸人の言葉”
俳優活動への興味は「全然ない」
――今回の現場を経験して、俳優活動に興味が湧いたことは?
渚:それも全然ないですね(笑)。というのも、やっぱり私のなかで作品を傷つけてしまうのが怖いというのが大きいのかなと。この作品では監督がそのままでいいと言ってくれたので、これ以上ないやりやすさでしたが、以前に1度だけドラマに出させていただいたときも「これが最後」という思いでした。だから、今回も最初はお断りさせていただいたんです。
――ということは、また俳優のオファーが来たら断ると?
渚:そうですね。おそらく、毎回最初は断ると思います。いままでのドラマも映画も、かなり私自身に寄せていただいたおかげでできただけですから。そうじゃなければ、次はお断りする気がします。
自分に期待せず、ハードルは上げ過ぎず
――ご自身の軸は、やはり「お笑い芸人が一番」という感覚ですか?
渚:実は、そういうことはあまり決めないようにしているんです。というのも、「私は芸人だから」と決めてしまうと、やりにくくなりますし、私は縛られることなく自由にいたいので。自分のなかでルールを決めないというのが、私のルールです。
――渚さんは大工として働いたあと、23歳でNSC大阪に入学し、芸人の道へと進んでいます。これまでにやめたくなった経験はありますか?
渚:楽しんでやっているので、正直言ってやめたいと思ったことはないです。何のプレッシャーもありませんでしたから。なので、20代の方々には「あんまり自分に期待するなよ」とは言いたいですね。
というのも、自分の力以上にハードルを上げなければ、挫折を経験することもなく、ここまでパワーを出し切ればいいんだなという感じで行けると思うので。私自身は、あまりネガティブなことは考えないようにしています。