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関西スーパー買収劇、H2Oとオーケーの対立が泥沼化。“百貨店の凋落”が背景に

ビジネス

大躍進を続けるオーケー

オーケー業績推移

オーケー業績推移(単位:百万円)※年度別業績より筆者作成。2017年3月期は非公開のため前期の比較はなし

オーケー業績推移

 また、オーケーの提案は関西スーパーの業績に関係する明確な戦略が盛り込まれていました。オーケーは高品質・低価格路線を強みとしており、そのノウハウを関西スーパーに浸透させて競合他社との差別化を図ろうとしていました。オーケーは極めて業績の良い会社です。売上高は2桁増を続け、経常利益率はコロナ特需が生まれる前でも5%と驚異的な数字でした

業績が低迷していたエイチ・ツー・オー

関西スーパーマーケット業績推移

関西スーパーマーケット業績推移(単位:百万円)※決算短信より筆者作成

 関西スーパーはコロナ特需で売上高はやや持ち直したものの、経常利益率は2%台と低迷しています。オーケーの傘下に入ることにより、業績が回復するとの期待が持てるのも当然です。

 オーケーの提案を退け、エイチ・ツー・オーが何としてでも関西スーパーを手に入れたかった理由は2つあると考えられます。1つは本業の百貨店事業がコロナでズタズタになり、回復の見通しが立っていないこと。もうひとつはスーパーマーケットが、規模の経済の働きやすいビジネスであることです

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