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自民党勝利で株価がアップ、「キシダノミクス」注目6銘柄をプロに聞く

コラム

住宅ローン控除は延長を見込む向きが強く業界は堅調

住宅ローン

“分配”という観点では、庶民のマイホーム取得支援に大きく寄与してきた住宅ローン控除。11月が期限だが、延長を見込む向きが強く業界は堅調だ。

「東海を地盤として2019年に首都圏に進出した注文建売住宅販売のアールプランナーは、企業規模がまだ小さいけれど勢いがあり、リターンが見込める」(弐億氏)

 また、総選挙後の経済再開の機運に乗って、弐億氏が評価するのはSUVに特化した中古車販売のグッドスピードだ。感染収束に伴う移動の緩和や、密を避けられるアウトドア人気の高まりなどが株価を押し上げる要因となる。

「中古車市場自体は成熟しているが、3万店弱の中小販売店が乱立する状況から大手がより拡大していくと見ています」(弐億氏)

弐億氏注目!キシダノミクス銘柄

※以下、株価は11月1日時点の引け値。チャートは10月20日時点

■ グッドスピード<マザーズ・7676>2012円
中古車業界は分散から集中の流れが強まり、大手上場企業の寡占化が見込まれる。「成熟市場とはいえ、SUV市場は中古車の中では拡大している。アウトドア人気の高まりや整備事業などの付帯ビジネスもついてくる」とプラス要素にも着目する

グッドスピード<マザーズ・7676>

グッドスピード<マザーズ・7676>

■ アールプランナー<マザーズ・2983>6110円
岸田首相はリモートワークの推進にも言及しており、住宅需要は数年継続する見込み。「オープンハウスなどは上場当時よりも株価が10倍以上上がっている。現状で小さい企業は、中長期でみれば10バガーのようにリターンが高まる」

アールプランナー<マザーズ・2983>

アールプランナー<マザーズ・2983>

■ リビングプラットフォーム<マザーズ・7091>2650円
コロナ禍で多くの介護施設はクラスター防止で新規利用者の受け入れを停止せざるを得なかったが、緊急事態宣言解除によって再開。岸田首相の介護職賃上げ策も後押しとなり、介護関連銘柄は全般的に底打ちして反転してきている

リビングプラットフォーム<マザーズ・7091>

リビングプラットフォーム<マザーズ・7091>

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 一方で、Go To再開による観光や外食株の高騰が指摘されるが、「短期的にはリバウンドが見込めるが、もとの状態に戻るのがやっとでは」(弐億氏)。「人材不足でサービスが提供できず一時的にインフレが起きるのではないか」(馬渕氏)と冷ややか。政治の動向に加え、経営体力や財務体質を見極めた投資戦術が求められる。

<取材・文/吉田光也 チャート/楽天証券提供>

【馬渕磨理子】
経済アナリスト。日本株の個別銘柄や経済動向をテレビや雑誌など多数の媒体で解説する。また、ベンチャー企業の日本クラウドキャピタルでマーケティングを行う

【弐億貯男】
サラリーマン投資家。割安成長株投資で、10倍株(テンバガー)を獲得して’19年に利益2 億円を達成。近著に『割安成長株で2億円実践テクニック100』(ダイヤモンド社)

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