24時間勤務を強要…激ヤバ部署に配属された28歳の訴え「事実上無休状態で手当もなし」
最近は在宅勤務も増えていますが、原則として勤務時間帯は仕事をする義務があります。一方、勤務時間外の行動は、会社が管理や監督することは基本的にできません。
ところが、なかにはその原則が守られない企業もあるようで……。某IT企業に勤務する大川弘之さん(仮名・28歳)は、そんな「自由がない会社」に勤務していた経験を持っています。
人員が全く足りていない部署に配属
「スーパーマーケットのレジシステムを開発する会社に勤務していました。仕事内容としては、新規導入時のレジシステムの設置や、使い方のレクチャーといった、運用の支援と保守です。スーパーは基本的に土日も営業していますから、休みもシフト制。正直、土日はゆっくり休んで趣味のスポーツ観戦に費やしたいと考えていましたが、入社して有無を言わさずこの部署に回されてしまいました」
自分の意に反してシフト制の部署に入ってしまったという大川さん。不満を持ちながらも、やむを得ず勤務を続けていたそうです。頭を悩ませたのが、不規則で過酷な勤務時間でした。
「システムを導入したお客様の店舗に行って使い方をレクチャーするのですが、販売網は全国規模なのに、窓口は東京だけ。保守の部署も人員が10人程度なので、繁忙期になると1人で複数の店舗を担当せざるを得なくなるんです。しかも、全国ですから。仙台に行って、その後岩手、青森を回るというような生活が続きました」
彼女がいても関係なしに電話対応
「突然『サーバーが壊れたから香川に行ってくれ』なんてこともありましたよ。休みは自由に取れないし、とにかく拘束時間が長く、自由がない。しかも給料もそれほど高くなく、年俸制を理由に残業もつけてもらえない。
また、トラブル対応も顧客と会社が24時間365日保守という契約をしているので、朝だろうが夜だろうが、もちろん彼女といようが、ひっきりなしに保守部員が持ち回りで管理する携帯電話にかかってくる。その携帯は2か月に1回程度回ってくるのですが、それを持っているときは、休みでも電話にでなければならず、事実上無休状態でした。しかも、手当もありません」