「生き抜く力」を得られるサバイバルマンガ5選。天災、漂流、ホームレス生活
災害大国である日本。いざ天災に遭ったとき、自分はどういう行動をとるか?「生き抜く力」はあるか? 今一度考えてみませんか?
「生き抜く力」が必要になるのは、なにも天災に遭ったときだけとは限りません。どん底まで精神的に参るような出来事に直面したときも「生き抜く力」は必要になるはず。
国内最大級の品揃えである累計約124万冊のマンガや書籍を配信する、総合電子書籍ストア「ブックライブ」より、「生き抜く力」を学べるサバイバルマンガ5作品を紹介します。
1:孤島で1人きりとなった少年のサバイバル
『サバイバル』
作者名:さいとう・たかを
出版社:リイド社
「サバイバルマンガ」といえばこのマンガ。作者は『ゴルゴ13』で知られるさいとう・たかを先生です。
友人たちと洞窟を探検していた際に大地震に遭い、孤島で1人きりとなった少年・サトル。ありあわせの道具でつくった釣り竿や弓で狩猟採集をしながら病や野獣と戦い、家族を探す物語。何の文明もない無人島という場所において、学校で得た知識は何の役にも立たないので、サトルは島の中であらゆることを自ら体験することで、生きるすべを身に着けていきます。
サトルが最もすごいのは、例えたった1人でも何が何でも生き抜いてやるという強い意志です。怪我をすれば火であぶったフォークで消毒をし、腹を空かせたネズミが集まれば釣ったフグの毒でつくった殺鼠剤で撃退し……と何か壁に当たっても、決して心折れることなく、1つひとつ乗り越えて成長していきます。実践的なサバイバル術はもちろんのこと、その強い生きざまから学ぶことの多い作品です。
2:4人の女子高生のゆるい無人島ライフ
『ソウナンですか?』
作者名:岡本健太郎/さがら梨々
出版社:講談社
修学旅行中の飛行機事故に巻き込まれ、無人島に漂着した4人の女子高生たち。ただの高校生たちだけで生き延びることなど到底できないと思いきや、4人の内の1人である表紙の少女「鬼島ほまれ」は幾多の遭難経験を持つ遭難のプロフェッショナルでした。
湿った土を布で絞り、土中の水分を取り出して水を確保したり、セミや幼虫の可食部を取り出したり、リスやウサギを獲るのに効率的なトラップを作ったりなど、かわいらしい顔とは裏腹に本格的なサバイバル術を次から次へと見せてくれます。
当初、自分たちで動物を殺したり、虫を食べたりすることに躊躇していたほかの3人でしたが、だんだんそんな生活にも慣れていって、1日中動き回ってへとへとなはずなのに、寝る前に火を囲んで2~3時間おしゃべりをしたり、枝を煮たお茶でパーティーを開いたりと、なんだかんだ無人島での生活をエンジョイしまくり。見ていてほっこりします。
なお、原作者は自らの実際の猟師生活を綴った『山賊ダイアリー』で知られる岡本健太郎先生。地に足のついた実用的なサバイバル知識を学びながら、女子高生たちのゆるい青春無人島ライフを楽しめる、一粒で二度おいしいマンガです。