LINEは海外ではマイナー。世界中が使ってるNo.1チャットアプリとは
日本で絶大な人気を誇るチャットアプリ「LINE」。
この7月に仮想通貨取引所をオープン、8月からスマホでの決済サービス利用者へのポイント制度の強化など新たな試みを開始したLINEは世界からどのように見られているのでしょうか?
その立ち位置とチャットアプリ市場の現状に迫ります。
全世界を網羅するのはLINEではなく…
「WeAreSocial and Hootsuite」が発表した「グローバル・デジタルレポート」によると、チャットアプリ市場のリーディングブランドとして君臨するのは、4年前にFacebookが190億ドルで買収した「WhatsApp(ワッツアプ)」。2018年1月27日時点で世界128か国でのトップシェアを誇っています。
次いで「Facebookメッセンジャー」が72か国で市場トップをキープし2位に。「Viber(バイバー)」が10か国の3位、LINEや中国の「WeChat(ウィチャット)」はわずか3か国の4位に留まりました。
この結果から、外国とのやりとりが多いビジネスマンや、外国人の友だち作りに積極的に取り組みたいと考えている人には、世界各地をカバーする WhatsAppかFacebookメッセンジャーがオススメ。
LINEやWeChatはアジア圏でのがんばりはすごいものの、海外、とくに欧米とのやりとりになると不利になるということが分かります。
中国国内だけでアクティブユーザー9億人の「WeChat」
しかし、ユーザー数で見てみると、そのランキングは少し変わってきます。世界でそれぞれ約13億人以上のアクティブユーザーを持つWhatsAppとFacebookメッセンジャーを追随するのは、ほかでもない中国のWeChatなのです。
Bloombergによれば、アクティブユーザー9億8000万人を誇るWeChatが世界規模では知られていないのは、利用者の80~90%が中国国内で占められているから。
中国ではFacebookやグーグルなど他国のメジャーなネットサービスが使えないため、スマホユーザーのほとんどがWeChatを使わざるを得ないのが現状です。