永瀬莉子、注目の若手女優が抱く野心「日本を代表する女優になりたい」
思い通りに演じられず、落ち込むことも
――最初は迷いがあったのですか?
永瀬:はい。地元での高校生活も楽しかったんです。でも、この先の夢みたいなものが全然見当たらなくて、そのときに事務所の方からオーディション受けてみないかというお話をいただきました。あのときオーディション受けてよかったなとすごく思います。
――この3年間の仕事で、壁を感じる瞬間はありましたか?
永瀬:お芝居をする機会が増えたのですが、現場では自分の思い通りに演じられなかったりして、落ち込むことはもちろんありますね。
――どう乗り越えるのですか?
永瀬:監督に相談することが多いです。演技のお仕事をするなかで、監督の意見はとても大事にしています。悩んでいてもしょうがないので、わからないことは聞く。いつまでも引きずっていても撮影に携わっている皆さんに迷惑がかかるので、切り替えるためにも、早い段階で相談することにしています。
大人と話すことが好きだった
――素晴らしいですね。そのスタイルはいつどのように編み出したのですか?
永瀬:小さい頃から父親や母親、年齢の離れた姉二人と、大人と話すことが好きだったんです。自分よりも人生経験豊かな人から聞く話って、学べることがたくさんあるので。幼いときからのクセじゃないけれど、続けてきた結果が役に立っているのかもしれません。
――でも、大人の中には適当なことを言う人もいませんか?
永瀬:自分の中に、ある程度ブレない芯みたいなものがあります。違うなと思ったら「あ、こういう意見もあるのか」と、ひとつの知識・材料にする感覚ですね。その場で反論などはせず、自分の中に取り込まないようにしています(笑)。