1年目不動産ベンチャー社員「社内の不正行為の末に」不当解雇に遭った理由
弁護士に相談するも退職を選択
「次第に私も、自分の人生の貴重な時間をこんなことに使ってる場合ではないと感じて、最後は向こうの要求をのんで退職をしました」
こうしてKさんの新卒としてのファーストキャリアは終了。当時は社員寮に住んでいたことで、そこもすぐに退去となり、最後の挨拶もできぬままだったそうです。最後にKさんからこんなメッセージをもらいました。
「もちろん、すべてのベンチャー企業がそうでは無いと思います。しかし、もしベンチャー企業に入社をしたいと考えている人がいたら、なるべく情報を仕入れて、しっかりと考えてから入社を決めるのがいいと思います。それでも全部は難しいですが……」
総合人材情報サービスの株式会社アイデムの調査によると、今までで最も早く辞めてしまった職場の退職理由は「職場の人間関係に問題があった」が最多であったというデータが。Kさんも新社長との関係構築がうまく出来なかったことであらぬ疑いをかけられて退職をしています。
転職市場では「短期離職者は根性がない」と一括りにされがちですが、実際に話を聞いてみると、それぞれ理由があってやめています。この記事の体験談が一人でも多くのビジネスパーソンに届いて、キャリアの参考になることを願います(※ちなみにKさんの前職企業は、その後、新社長の独裁経営が続いたことで営業マンの8割が辞めたそうです)。
<TEXT/キャリアアドバイザー 森川 剛>