1年目不動産ベンチャー社員「社内の不正行為の末に」不当解雇に遭った理由
ある日突然、呼び出され「クビ」宣告
「ある日、いつも通りに仕事をしていたら突然社長から呼ばれて会議室にいきました」
呼び出されたKさんが社長室に行くと、社長が開口一番に「Kくん申し訳ないけど今日でクビね」と言ってきたそうです。なんのことか分からず、Kさんが聞き返したところ「社長曰く、僕が社内の同期社員に対して『転職あっせんをして転職支援業者から紹介料をもらってる』と言ってきたのです」。
当時は17名入社した同期のうち、半分以上がすでに辞めており、その退職にKさんが関係していると言われたそうです。
「そして僕が自分の会社も作っており、『自社に対して不利益を被ることをしてる』と言ってきたのです」
突然のことに驚きを隠せないKさんでしたが、身に覚えの無い罪を被る訳にもいかず、「そんなことは一切しておりません」と反論。しかし、社長は「同期の証言で裏も取れてる」とキッパリ。社長からの驚きの一言に言葉を失ったというKさんですが、この事件とは別のトラブルが原因になっていたといいます。
別件の社内不正行為が飛び火
「ここからはかなり生々しいのですが、結論から申し上げますとハメめられました。僕も同僚から話を聞いて真相にたどり着きました」
Kさんによると本件(転職あっせん事件の疑惑)とは別に、数か月前から課長が不正行為をしていたことが発覚。
「自社で抱えているお客様を、課長が個人的に同業者ほか(別の投資用不動産会社)に振って、紹介料を得ていたのです。後にこの課長も不正がバレて解雇となるのですが、この不正行為に僕の同期である新卒社員も加担していたそうです」