1年目不動産ベンチャー社員「社内の不正行為の末に」不当解雇に遭った理由
突然の社長交代で会社が激変
「私の会社は、オーナー企業だったので、いわゆる“雇われ社長”という形で社長がいたのですが、年明けに突然クビになったんですよね」
Kさんの会社のように「オーナー」と呼ばれる経営者とは別に出資をして実質的支配者となっているパターンがあります。
「コロナもあってか、ちょっとずつ会社全体の営業成績が悪くなっていきました。営業会社であれば当然チームごとにノルマがあるのですが、それも未達の月が続きました」
そうこうしているうちに、オーナーから「社長交代」が発表され、Kさんが慕っていた社長が会社を去ることになります。
「入社してから営業チームの編成も4回変わったりと、まさにベンチャーだなって感じていました。でもさすがに社長が解雇になったのには驚きました」と振り返るKさんですが、ここから彼は自分の運命を左右する人物と出会うことなります。
インフルエンサー社長の就任
社長が解雇となり、オーナーが新たに連れてきた社長はなんと、SNSで数万人のフォロワーがいる女性インフルエンサーだったそうです。
「オーナーがヘッドハントして連れてきた女性社長なのですが、SNSを駆使して数万人フォロワーがいる、不動産業界ではちょっとしたインフルエンサー的な方でした。切れ者ですごい仕事ができる方なのですが、気が強く気分屋なところがあって、お気に入りの部下とそうじゃない人では態度の差が激しいと感じていました」
これまでの社長とあまりにもタイプが違ったことで、Kさんは新社長となかなか打ち解けることができなかったそう。加えてKさんは続けます.
「“お気に入り”に入れなかったことで毎日なにかしらの小言を言われる日々が続きました。正直タイプが合ってなく、言い争いになるなんてこともありました」
相手も人間である以上、一定数の好き嫌いがあるのは理解できますが、ここからKさんの不当解雇へのカウントダウンが始まります。