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20代で東証1部社長・Gunosy社長が語る「運はコントロールできる」意外な理由

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偏った意見に流されないため大切なこと

グノシー

 そのほか、自分よりも賢い人や信頼できる人のnoteやTwitterなどをフォローし、発信内容をチェックしておくこともおすすめだという。ただ、注意しなければならないのは「偏った意見に流されないこと」だと竹谷氏は説明する。

食事はバランスよく食べるのが良いとされるように、情報収集もバランスが非常に大切です。自分よりも博識があって影響力のある人だけをずっと追っていると、『その人しか世の中にいない』と錯覚してしまい、特定の考え方に偏ってしまう。肯定や反対、同業や異業種など相反する価値観や意見を持った人の情報も満遍なくキャッチアップしにいくことで、中庸な視点が養われると思います。

 世の中の風潮に流され、思考停止してしまうのは、こうした情報の偏りから発生しています。冷静に客観的な視野を持つことがより問われる時代になっているからこそ、最後は自分の頭で考え、地に足つけて物事を捉えるのが肝要です」

「こうすれば」という正攻法はない

 さらに、コロナ禍で不確実性の高い社会情勢となり、今後何をすればいいのか見通すことが難しい状況となった。「こうやれば大丈夫は、もうない」と話す竹谷氏は、危機感を持って生きる重要性についてこう説いた。

「『世界はこう変わると思う。だから、今の道を進んでいる』。このように、自分なりの仮説を持って取り組んでいる人は強いと思います。仮説があるから、アクションした時に振り返ることができるし、理想と現実の差分を埋めるために具体的な解決法も見出せる。未曾有の時代は、状況に応じて軌道修正できるかで、生存確率を高められると考えています

 他方で、より格差も広がってくると予想していて、厳しい現実に目を背けている人と、余暇時間を活用して自己研鑽やチャンスを得るために時間を投資する人とでは、5年後、10年後に大きな差となって現れるでしょう。令和を生きる上で抑えておくべきなのは、今を生きるだけでなく将来を見据えながら行動すること。そして、自分の未来にヒントとなるような情報を収集し続けることなのではないでしょうか」

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