20代で東証1部社長・Gunosy社長が語る「運はコントロールできる」意外な理由
かつて情報収集の手段といえば、4マス(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)が主流だった。しかしインターネットが発達し、さらにはSNSの登場やWebメディアの興隆によって、デジタルを活用した情報のキャッチアップへと大きくシフトした。
とりわけ、2010年代に入ると antenna*(アンテナ)やSmartNews(スマートニュース)、NewsPicks(ニューズピックス)といったニュースアプリが台頭し、スマホひとつで自分の欲しい情報がより手に入りやすくなった。
そんななか、2013年にサービスを開始した「グノシー」も、国内最大級のニュースアプリだ。同サービスを運営する株式会社Gunosyは2015年に東証マザーズ、2017年には東証1部へと上場を果たした。今回は同社の代表取締役社長を務める竹谷祐哉氏にビジネスパーソンに向けて情報収集のコツ、また2021年のリニューアルについて話を聞いた。
20代で東証1部上場企業の社長に
竹谷氏は2018年にGunosyの社長に就任した。そのときの年齢は29歳。20代で東証1部上場企業の社長の座に就くには、並大抵のことではない。そんな稀有な存在になれた経緯について聞くと、開口一番「ひとえに運がよかった」と答える。
「年功序列関係なく、周囲と切磋琢磨できる環境に身を置くために、当時勢いのあったIT企業のグリーに新卒で入りました。そこで出会ったのが、現Gunosy会長の木村(新司)だったんです。木村からGunosy立ち上げ期にお声がけしてもらい、創業から参画させてもらったのが、現在社長として経営に携わるきっかけになっています」
「大手では苦労した人生になる」と悟った
また、竹谷氏はOB訪問でも「会社に誇りを持っているのはいいことだけど、もしその会社が傾いたらどうなるんだろう」と率直に感じたという。
「昔から、何かと疑ってかかるような性格でした。就職活動をはじめた際、大手企業や皆が知るような有名企業には、当然ながら優秀な人が集結する状況でした。ポテンシャルの高い人材がたくさんいる中で『果たして自分が輝ける場所はあるのか』と考えてみると、大手に入っても苦労した人生になるのではと悟ったんです」